みなさん、こんにちは。
さて、ここ1週間ほど「神様とのおしゃべり」で有名になったさとうみつろうさんと我らが保江邦夫博士の対談本を読んでいるところだ。
以下の本である。
保江邦夫さんは元々素粒子論者だから、量子力学や場の量子論のご専門である。
特に量子力学基礎論が彼の基本である。
東北大学部の天文学科から始まり、京都大理学部物理の大学院修士、それから名古屋大学理学部物理の大学院博士でそれぞれ量子力学や統計力学の基礎を身につけられた。
というわけで、文字通りの王道を歩いていた人という見方もできる。
特に京大時代はあの湯川秀樹博士とその右腕だった豊田利幸教授と素領域理論の研究。
名古屋大時代はド・ブロイのところに留学した高林武彦教授と量子力学を研究した。
そしてD1かD2のときにジュネーブ大学の助手への道がひらかた。
そこれウォルフガング・パウリの最後の弟子だったポール・エンツ教授のところで研究をした。
まだ20代半ばを過ぎたあたりである。
この時代、1977年〜1980年代に保江邦夫博士は量子力学における確率論的定式化と、いわゆる保江方程式と呼ばれる、確率論における最小作用の原理、すなわち確率論的オイラー方程式を発見されたのだった。
そこで上記の本の話に戻ろう。
(あ)上巻
上巻は、まず治部-保江理論と呼ばれる脳の量子論の話から始まる。
これは以前メモしたことがある。
この治部眞里さんはノートルダム清心女子大の英文科出身の文系の学生だった。
それが保江さんの助手に抜擢されてそこから理系に転身され、博士になったのである。
いまは文部科学省のお役人になっている。
保江先生の著書の中にも頻繁に出てくる、エリア51の探検隊のメンバー4人の中の1人である。
この女性とと保江さんが生み出したのが、量子脳理論の治部保江モデルというものである。
これは1リットルの宇宙論
という本になっている。
この話から始まり、パウリとユングのテレパシー研究に変わり、そこから徐々に19世末の物理学の話になる。
そしてプランクの量子の発見、ボーアの原子論の発見へとつながり、つまり前期量子論の話。
そして話はついにハイゼンベルクの行列力学、そしてシュレーディンガーの波動力学に飛ぶ。
最後にディラックの量子力学の話へとつながる。
という感じで、上巻は量子力学の誕生の話がまとめられる。
(い)下巻
下巻では、今度はその後の量子力学の発展が語られる。
ファインマンの経路積分による量子力学の最定式化について。
それからエドワード・ネルソンの確率論的量子力学の誕生。
そしてついに第5番目のやり方として、確率論的変分原理の確率。
この最後が保江邦夫さんの最大の業績の一つである。
中盤の方で、アインシュタイン・ポドルフスキー・ローゼンの実験の話、そしてシュレーディンガーの猫の話がある。
そして最後の方で、二重スリット実験の話から確率の悪魔の話でが語られる。
可能性があるのとないのとで結果が異なる
という物理法則である。
だから、
人生においては、できる限り可能性を開くべきだ
という意見が出される。
この例えとして、貧乏の子と保江先生の子供の頃とが比較される。
貧乏な家に保江先生が生まれたら、すでに大学へ行くという可能性が閉じられる。
しかし普通の家に生まれた場合は、大学に本人が行けるかどうかは別として、お金にも問題ないから可能性はまだ残っている。
結果的に高校生まではたいした学力がなかったにも関わらず、まぐれで東北大学に受かり、そこから新しい人生が始まった。
だから、できるだけ可能性は開かれている方が子供には良いという話である。
一般にお金持ちの子供方が何だかんだ行っても結局高学歴になる。
それは可能性が開かれた状態で日々を生きているからである。
逆に言えば、本人がやる気に成れば誰でも大学に行けるような制度があれば、だれもが大学に行けるとも言えるのである。
少なくとも、カネがないから大学に行けないということにはならいだろう。
むろん勉強して試験に受からないければ入れないが、お金の問題はクリアされているからだ。
これは大学だけに限らず、中学や高校、サッカーや野球、すべてのことに同じことがいえるだろう。
とまあ、この2冊はスピ系で有名なお二人の著書だから、スピリチュアルな本だと思うかもしれないが、全くそうではなかった。
さとうみつろうさん自身もかなり物理学に凝っていて、なかなかの知識を持っているようだ。
そして彼はそれなりに色々自分で考えを持っている。
ところで、さとうみつろうというのは本名なのだろうか?
あまりに甘いお名前である。砂糖に蜜だからネ。
秋の夜中はこんな本でも読んでみるのが良かろう。
比較的最近、私はとある医療関係者の前でズームで量子力学に関してセミナーを行った。
その経験からしても数学のわからない一般人に量子力学を教えることは非常に難しいのである。
私が調べた範囲でも、かつて数式を使わずに量子力学の本を書いた人は3人しかいない。
戦中に伏見康治博士、湯川時代に片山泰久博士、80年代に並木美喜雄博士。
たぶん、戦前にもう一人いたようだが、その文献は手に入らない。
だから、私はそのセミナーの補助資料として8ページの量子力学の解説を作ったのだった。
量子力学誕生から100年。
ここに新たなる数式のない量子力学の本が誕生したと言えるかもしれませんナ。
量子力学を誰にも分かるようにすることは可能なのか?
我々地球人とはそれほどまでに馬鹿なのか?
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